2010年はいわき市の桜巡りが大半でしたが、双葉郡楢葉町、清隆寺のシダレザクラも撮影しました。この時に出会ったアマチュアカメラマンのおじさんに教わったことは後の撮影で役に立つことばかりでした。前年2009年秋にデジカメを買い換えました。それまで使っていたPnasonicのLUMIXというコンパクトデジカメでは物足りなさを感じていたためですが、次に買ったカメラもグレードは上がりましたがコンパクトデジカメでした。Nikon COOLPIX。本格的なマニュアル操作ができることが魅力のカメラでしたが、絞りやISO感度などこの時の自分にはさっぱりで、結局風景モードや夜景モードといったシーンダイヤルでの自動撮影ばかり使っていました。そのおじさんにはホワイトバランスを変えれば桜の色ががらりと変わること、絞りによってボケの比率とシャッタースピードが変わることなど、様々なことを教えていただきました。その時点ではあまり理解できておりませんでしたが、一番衝撃的だったのは、そのおじさんは雨だからわざわざ撮影に来たといいます。駐車場が濡れて光が反射しているでしょう、これが美しいのだと。それまで見えていなかった光が見えた瞬間でした。そうなると構図も変わってきます。目から鱗でした。
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