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茨城の一本桜大全集

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    三春の滝桜 Panasonic DMC-FX9 44mm F2.8 1.3秒 ISO80 WBオート

    【桜随筆3】日本一の桜を体感

    浜通りの名所、夜ノ森の桜並木に圧倒された2009年4月。他にも絶対に見に行かねばと思っていた桜名所がありました。それが福島県が誇る「三春の滝桜」です。樹齢1000年以上といわれる枝垂れ桜で、日本三大桜に数えられている知名度全国区の一本桜です。この年は12年ぶりにライトアップ再開という絶好の機会に恵まれました。
    名物となっている「滝桜渋滞」を初体験しながらも19時に到着。はじめて目にする日本一の桜。とにかくそのサイズと観覧客の多さに圧倒されました。

    先日、世界の山を愛し登山を趣味とされている方が「何事も突き詰めていくと自然な姿が最も美しく思えるようになるのかもしれません」とおっしゃっていましたが、風景写真を撮り始めて数年経った今、この言葉はすごく腑に落ちました。実際6年間に亘って桜を撮り続けてきた結果、人工的にライトアップされた桜よりも、朝陽が照らす桜や雨に濡れた桜などに魅力を感じてきました。しかし風景写真を撮り始めて1年にも満たないこの頃の自分は、ライトアップという華やかなイベントと、夜空に浮かび上がる派手な桜の存在に魅了されてました。

    また逆に最近では水戸の桜を愛する方から「水戸の黄門様は桜の近くで篝火を焚いて夜桜を楽しんだんですよ」という話を聞いて、なるほど、ライトアップもそれはそれですばらしい花見の手段であり、人々が桜を愛でる気持ちは同じなんだと、大事なことに気付かされたりもしました。
    結局この頃の自分は、良くも悪くも桜や自然風景をそこまで深く捉えていなかったというのが本当のところでしょうか。そういったことは考えずに、ただ目の前の風景に感動してシャッターを切っていた。言ってみればごく普通だけれど、とても大切な感覚であり、視野が狭くなっていた最近の自分が恥ずかしくなりました。

    滝桜では「一本桜」を撮影しているという感覚はありませんでした。並木とか一本桜という枠では捉えきれないほど大きな何かであり、「滝桜」という唯一無二の存在なのです。
    PanasonicのコンパクトデジカメLUMIXでの撮影。当時の写真を今見てもライカレンズは伊達じゃないと言えます。初心者にはオートでも十分な描写力ではないでしょうか。
    しかしコンパクトデジカメの限界を感じ始めたのもこの頃でした。有名風景ブロガーさんなどが掲載している滝桜の写真は、どれもが高解像度で花びらの一枚一枚までもが鮮明に写っていました。またライトアップの色合いについても、肉眼で見た状況よりも薄紅色が強く、作品としてクオリティーが高いと感じました。
    それに比べて自分の写真は、花びらがくっついているような描写で色合いも単調です。今思えばホワイトバランスや絞り値の調整などで、もうちょっとクオリティーを詰めることができたかもしれませんが、デジカメのシーン選択モードで撮影する程度の知識しかなく、また目の前に広がる圧巻の風景に気が焦ってばかりの状況では、それも無理な話でした。
    この焦点距離で絞り値2.8はありえないなと、カメラの仕組みがわかってきた今だからこそ思います。

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    【桜随筆4】自分と同い年の千本桜

    福島県田村郡小野町。町を流れる夏井川の両側に5kmに渡って続く桜並木は、磐越自動車道から見える風景が話題となり有名になった名所、夏井千本桜。当時いわき市の風景を追いかけていたことから、夏井川渓谷の上流に位置する小野町に、昭和50年に植樹された桜並木があると知って、一度見てみたいと思っていました。
    なによりも自分と同い年の桜だったからです。
    2009年4月、またしてもライトアップの時間帯を狙っての訪問でした。ここのライトアップは独特で、照明の色がオレンジ、ホワイト、グリーンです。ライトアップされているのはメインともいえるJR磐越東線の夏井駅周辺。全体のスケールを体感できたわけではありませんでしたが、川面に映り込んだ桜はとても美しかったです。
    露店もいくつか出ていました。到着時刻が遅かったこともあって、無事撮影できて安堵したことぐらいしか覚えていませんが、同い年の桜というだけで、なにか特別な思いが沸いてきたことは覚えています。全国には千本桜という桜名所がたくさんありますが、自分にとって夏井千本桜は思い入れの強い場所になりました。

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    【桜随筆5】石割桜との出会い

    いわき市田人町旅人という地区に樹齢300年以上のヤマザクラがあります。御影石の割れ目に発芽して長い年月を経て石を割りながら大きく成長したそうで、石割桜と呼ばれています。近くにある理容所のおばあちゃんから伺ったことがきっかけで、その存在を知ることができました。おばあちゃんは、亡くなった旦那さんとよく一緒に見に行っていたとおっしゃってました。ヤマザクラだから他の桜よりも遅く咲く、満開になったらすぐ散り始めるからねと教えていただきました。
    2009年4月、一か八かで訪問したところ、運よく最高のタイミングでした。まず驚いたのがその名の通り石を割って四方八方に伸びる枝の迫力です。

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    眺める角度によって大きく印象が変わり、旧街道沿いのカーブした立地ということもあって、実に風情があります。そして歌が書かれた標柱や馬頭観音碑などが、より桜を味わい深いものにしているような気がしました。
    それまで撮影したことがなかったヤマザクラ。想像していた雰囲気とだいぶ違って、一見ソメイヨシノのようなボリュームのある花という印象でしたが、近寄ってよく見ると赤い若葉がたくさんついてました。ヤマザクラは開花と同時に若葉が芽吹く。決して葉桜になりかけているのではなくて、これこそがヤマザクラの美しさであり、その若葉と花びらのコントラストこそが、古くから日本人に愛されてきた桜の姿だと知ったのはこの時期でした。
    翌年の2010年「いわき市内一本桜番付表 平成23年春場所」というものを制作してみましたが、その中でこの石割桜は「西の横綱」に格付けしました。現在もヤマザクラが大好きですが、まさにその最初の出会いがこの石割桜だったのです。

    この時驚いたことは、朝7時にもかかわらず、ましてや知る人ぞ知る石割桜だと思っていたのに、すでにカメラマンが何人かいらっしゃってたことです。桜に「一本桜」という人気分野があること、それらを狙うアマチュアカメラマン人口が年々増えていること。それを知ったのはもうちょっと後になってからでした。

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    【桜随筆6】山奥の大山桜

    2009年4月下旬。この頃に見つけたウェブサイトに「いわき市の桜」という、市内の桜名所をあますことなく写真で紹介しているサイトがありました(現在は閉鎖されており、いわき市四季観光ブログさんにて同様の情報を見ることができます)そのサイトにてまだ撮影が間に合う桜を探したところ見つけたのが、いわき市三和町にある「新田の大山桜」でした。2009年から現在までの7年間一度たりとも欠かすことなく撮影を続けている桜です。
    大山桜までの道のりは、車一台通るのがやっとの山道を進みます。当時は車も大きく、山道を走ることに慣れていなかったこともあって、対向車が来ないか緊張しながら向かったことを覚えています。山あいを抜けて開けた場所に出ると、見えたのは巨大で形の良い桜でした。青空と薄紅色に染まったヤマザクラ特有の色合い。それまでの緊張が吹き飛んでしまうほどの絶景でした。
    「ここは桃源郷だ」そう思いました。いわき市の風景写真を撮り始めてからずっと意識していたのは青空でした。「サンシャインいわき」というキャッチコピーが有名ですが、写真を撮り始めるきっかけとなったのが、小名浜の青空と青い海から受けた感動だったのです。それからは青空の日を狙って風光明媚な名所旧跡を撮り歩いてました。しかし桜は撮影日が限られていて、青空の日を待ってはくれません。2009年はライトアップを中心に狙ってしまったこともありますが、日中撮影したものに関しても、満足のいく濃い青空ではありませんでした。ところがこの大山桜では見事な青空に恵まれました。緊張感のある道のりの果てに辿り着いた桃源郷は、毎年欠かさず撮り続けることになるほどの感動を心に刻みつけるのに十分だったのです。

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  • 09/21/15--21:13: 石岡のおまつり2012
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    撮影 2012年9月16日

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  • 09/21/15--21:19: 石岡のおまつり2013
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    撮影 2013年9月14日

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    【桜随筆7】いわきの桜を制覇したい

    2010年春。桜を撮影しはじめて2年目。昨年巡った三春の滝桜や夜ノ森の桜並木など、非常に知名度の高い桜名所を体感して思ったこと、それは「いわき市にもすばらしい桜名所がある」ということでした。福島県の桜というとどうしても三春や会津などが有名すぎて、浜通りのいわき市が注目されることはほとんどありません。当時は「ブログいわき百景」の更新を趣味としていましたので、それならばいわき市の桜を全て撮り集めてみようじゃないか。そう考えました。
    風景撮影をはじめて1年半が経過していました。この頃あるプロカメラマンに、太陽の位置を考えて撮影に出向く姿勢を褒められて嬉しかったことを覚えています。太陽はストロボと同じで、どの方向からどの角度でどんな色の光があたるのか、それによって被写体がどう写るのか、これらを計算しながら撮る写真と、ただやみくもに撮る写真とでは、明らかに写真に込める撮影者の思いに差が出ます。桜は動いてはくれません。年々この言葉の意味がわかってきました。撮影の経験を重ねていくに従って、逆光の良さ、斜光が生むドラマチックな情景等も理解できるようになってきました。当時はただ逆光での撮影が嫌いで、単純に青空背景の安定的な順光で撮影したかっただけでそうしていたのですが、その言葉のおかげで他人の写真の光の方向を見るようになったのは大きな変化でした。
    写真は2010年4月11日、磐城平城のお殿様、安藤信正公。いわきを代表する桜名所の松ヶ岡公園にて、あいにく曇天の日です。

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    【桜随筆8】嗚呼、黒田のシダレザクラ

    いわき市の桜名所全てを撮影したいと意気込んでいた2010年春。桜の老木である一本桜についても、その場所と開花情報を調べては訪問を繰り返しました。そうした中「一本桜は主に神社仏閣に多い」ことを体感しました。桜に限らず杉や欅なども同様で、管理が行き届くという面、そして神聖な場所ゆえに伐採などにも合わない環境が、必然と神社仏閣に多く老木が残ることにつながっていることは間違いありません。
    そういった意味で捉えると、近代化に伴い道路整備が進んできた日本において、旧街道沿いに咲く一本桜は伐採と紙一重だったのではと思います。いわき市田人町「黒田のシダレザクラ」は、県道に覆いかぶさるように咲いていて、まさに街道沿いに咲く一本桜。神社仏閣とはまた違った一本桜の風情を感じました。樹齢200年、市指定保存樹木。近くには歴史ある「黒田不動堂・県指定重要文化財」があることで有名な地区です。おそらくこの県道134号線は昔からの街道であったことは容易に想像できます。この道が舗装されるずっと前からここに咲いていた桜。街道を行き交う人々がどんな気持ちでこの桜を見ていたのだろう。撮影しながらそのような気持になりました。

    この黒田のシダレザクラですが、2015年1月の大雪により枝が折れてしまい、主幹を残して枝の大半が剪定されました。桜を生かすためのやむを得ない判断だったのだと思います。開発による伐採も含め、自然災害や病気といった脅威を乗り越えて何百年も美しい姿を保ち続けることは、老桜にとってもはや奇跡に近いと実感しています。いわき市の桜名所を全て撮影したいという思いで辿り着いた黒田のシダレザクラ。写真は下手ですが、実際にこの目で見た感動、その瞬間を記録しておくことができて良かったと感じています。
    2015年9月現在、googleストリートビューを覗いてみると、まだ伐採以前の写真で、青々と葉が生い茂ったシダレザクラの下で遊ぶ親子の姿がありました。

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  • 09/27/15--00:48: 【桜随筆9】海と桜
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    【桜随筆9】海と桜

    茨城県小美玉市に生まれ育った自分は、海といえば小学生の頃に海水浴や水族館に連れて行ってもらった茨城県大洗町の大洗海岸やひたちなか市の阿字ヶ浦海岸でした。子供の自分にとって海は滅多に目にすることのできない特別な場所。水族館の帰りに売店で貝殻の詰め合わせを買ってもらうのが楽しみでなりませんでした。社会人になり、仕事先の転勤で引っ越した地は宮城県石巻市、青森県八戸市、宮城県仙台市、そして福島県いわき市と、いずれも海が近い街でした。子供の頃憧れていた海が身近にある暮らしですが、その美しい海をほとんど写真に残すことなく過ごしてしまいました。
    2008年9月風景写真を撮り始めた場所。それがいわき市小名浜の三崎公園にそびえるいわきマリンタワー最上部スカイデッキでした。ここは遮るガラスもなく強風です。高所恐怖症の方にしてみたら辛抱たまらない展望塔ですが、ここから見えた小名浜の青い海と緑の芝生の風景が本当に美しかったのです。あまりにもすばらしい秋晴れだったので、まだ昇ったことのないマリンタワーに行ってみようという軽い気持ちだったのですが、八戸市で暮らしていた時に生まれた3才の娘を撮ろうと買ったコンパクトデジカメを持っていったことが幸いしました。
    自分は転勤が多い。それならば娘が育った地域がこんなにも美しい場所だったんだよと、いつか教えてあげたい。それが風景写真を撮り始めたきっかけです。
    2010年4月、いわきマリンタワースカイデッキ、同じ場所から満開の桜を入れて撮影しました。いわき市には海と桜が同時に楽しめるスポットがたくさんあります。浜通りならではの桜風景には、自分にとって特別な海という存在が加わるのです。

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    小名浜古湊の富ヶ浦公園からは桜と松、そして小名浜港を望む絶景。

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    小名浜臨海工業団地、東緑地公園からは、桜を愛でながら天然記念物「照島」が望める絶景。

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    「吹く風を なこその関と思えども 道も狭に散る 山桜かな」
    源義家の歌が有名な勿来の関跡公園では山桜と海の絶景。

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  • 10/02/15--14:58: 石岡のおまつり2015
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    撮影 2015年9月20日

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    撮影 2015年9月

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    COOLPIX P6000 28mm F5.7 1/290秒 ISO64 WBオート

    【桜随筆10】復活の桜

    2010年、いわき市桜巡りの中で出会った寶林寺のベニシダレザクラ。桜というものは日本人の誇りというけれど、それをはじめて実感した桜です。筑波山を開山したことでも有名なお坊さん徳一大師創建の寶林寺。本堂前の桜は映画・超高速!参勤交代で話題の「磐城湯長谷藩」を立藩させた「内藤義概」によって寄進されたと伝わっています。
    桜の傍の碑には、昭和38年にこの地区を襲った大火事が、本堂や山門などと一緒にこの桜も焼いてしまい幹の大半を失ってしまった。しかし樹皮の一部から芽が出ていたことから、樹木医によって治療され花を咲かせるまで復活したとありました。裂けた幹を見て桜とはなんて強いんだろうと感動しました。美しい地域の風景は地域の誇りでもあるんだ。いわきの桜巡りをしていてその事に気がつきました。2010年当時連載していたブログ「いわき百景」にて、「PRIDE OF IWAKI いわきの誇り」というテーマを掲げました。このテーマは現在常磐百景の活動テーマである「常磐賛歌」につながる大きな軸となりました。この軸があったからこそ、ぶれずに連載してこれたと思っています。

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    福島の情報誌Mon mo2012年春号の特集「ふるさとの桜」にて、この写真を使っていただきました。2011年3月の東日本大震災で甚大なる被害を受けた福島県。この特集はその1年後に想いを新たに愛でるふるさとの桜と題して掲載されました。昔からお寺は人々の心の拠り所であり、ご先祖様が眠る地でもある。そこに咲く一本の枝垂れ桜。震災で被災した方々の心の支えになったことは想像に難くありません。

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    COOLPIX P6000 31mm F4.7 2秒 ISO800 WB手動

    【桜随筆11】雨とシダレザクラ

    2010年はいわき市の桜巡りが大半でしたが、双葉郡楢葉町、清隆寺のシダレザクラも撮影しました。この時に出会ったアマチュアカメラマンのおじさんに教わったことは後の撮影で役に立つことばかりでした。前年2009年秋にデジカメを買い換えました。それまで使っていたPnasonicのLUMIXというコンパクトデジカメでは物足りなさを感じていたためですが、次に買ったカメラもグレードは上がりましたがコンパクトデジカメでした。Nikon COOLPIX。本格的なマニュアル操作ができることが魅力のカメラでしたが、絞りやISO感度などこの時の自分にはさっぱりで、結局風景モードや夜景モードといったシーンダイヤルでの自動撮影ばかり使っていました。そのおじさんにはホワイトバランスを変えれば桜の色ががらりと変わること、絞りによってボケの比率とシャッタースピードが変わることなど、様々なことを教えていただきました。その時点ではあまり理解できておりませんでしたが、一番衝撃的だったのは、そのおじさんは雨だからわざわざ撮影に来たといいます。駐車場が濡れて光が反射しているでしょう、これが美しいのだと。それまで見えていなかった光が見えた瞬間でした。そうなると構図も変わってきます。目から鱗でした。

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    【桜随筆12】畑の中の一本桜

    真横から朝陽があたり、青空背景で畑の中に咲く一本桜。この写真が撮りたくて何度も通いました。いわき市三和町、下三坂の種蒔き桜。市指定天然記念物ですが、アマチュアカメラマンを除けば、一般的にはほとんど知られていない桜ではないでしょうか。絵にかいたようなロケーションに虜になってしまいました。午後16時にもう一度桜を見に行きました。夢中で撮影しているとおばあちゃんが手押し車を押して畑仕事にやってきました。「今日は最高だねえ。八分咲きの今が紅色が強くて一番綺麗だよ。良い写真撮れた?」 種蒔き桜と呼ばれている通り、この桜が咲くと畑に種を蒔くのだそうです。桜の下には地区の共同墓地があります。「墓守桜」という価値観があることも知りました。ただ美しい風景というだけではなく、桜には人々の深い思いが詰まっている。それまで自分の中であいまいだった一本桜への思いが確信に変わった瞬間でした。例年の満開日は5月初旬。標高が高い三和町だからこそ遅咲きのエドヒガンです。

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    この写真は16:00撮影。カメラの設定は同じですが、1枚目の写真6:30撮影と比較すると、時間帯による太陽の角度、方向、色によって雰囲気が大きく変わることがわかります。


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    【桜随筆13】いわき市内一本桜番付表

    2010年の桜巡りをするにあたって、様々な情報をネットで検索する日々が続きました。その中で見つけた「福島県内1本桜番付表(歓進元、桜を愛するアマチュアカメラマンの会)」それにはあの三春の滝桜を横綱として、東西50本ほどの桜が「写真うつりの良さ」という基準で格付けされていました。福島県の一本桜。想像していたよりも大きな世界でした。そして自分はその番付表に載っている桜のほとんどを知らなかったのです。福島県は桜の王国だ。それを番付で表現するなんて、実に趣があって面白い試みだと感じました。しかしその番付にいわき市の桜はほとんどありませんでした。これは悔しい。せっかくいわき市の桜を撮り集めているのだから、いわき市の桜をもっと発信したい、桜番付のいわき市版を作ってみたら、もっといわき市の一本桜に興味を持っていただけるのではないか?そんな考えで作ってみたのが「いわき市内一本桜番付表」です。この制作によって、桜を見る目線が変わりました。その存在感はもとより、知名度や希少価値、歴史観や写真写りなど、様々な基準を設けて並べてみました。番付を少しでも華やかにするために、ブログ友達に写真を提供していただいたりと、当時運営していた「ブログいわき百景」の活動の幅が広がった時期でもありました。

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    番付のトップ、東の横綱には「小川諏訪神社のシダレザクラ」を選別しました。樹齢500年以上の風格、ロケーションの良さ、市内の知名度、どれをとっても別格です。

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    西の横綱には「田人の石割桜」を選びました。「新田の大山桜」とどちらにするか最後まで悩みましたが、いわき市内北部と南部で横綱を配置したいという思いを優先させました。扇状に広がる枝ぶりの良さ、馬頭観音碑などの旅情を誘う風情など、石割桜をはじめて見た時の感動は特別です。

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    東の大関には「新田の大山桜」を選びました。いわきの桃源郷に咲く圧巻の存在感。

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    西の大関には「下三坂の種蒔き桜」を選びました。絵に描いたようなロケーション、地域に春を知らせる種蒔き桜という愛称の裏には墓守桜という深い価値もある桜。

    青空背景にこだわり続けた2010年。この時点では市内の老木は全て撮影しきったと思ってましたが、後になって未訪問の桜がまだ数本残っていることを知りました。それらはまだ撮影できてません。大きな転機が訪れた翌年2011年はいわき市を飛びだして福島県全域の一本桜巡りをスタートさせることになります。

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    【桜随筆14】一本桜番付写真展示

    東日本大震災から約1ヶ月後の2011年4月23日、いわき市小名浜の二ツ橋「酒のまるとみさん」にて、いわき市内一本桜番付の写真を展示していただきました。今思えばこの企画は「いわき市の風景にこだわる」ということでの終着点ともなる企画でした。前年までに撮り集めたいわき市を代表する一本桜達。こうして大きくプリントして飾ってみると、なんと華やかで個性的な桜達なんでしょう。台紙やタイトル、レイアウトまで全てまるとみの女将さんによるものです。
    いわき市は3月11日、4月11日、12日と震度6の地震に3度襲われました。やっと復旧した水道が4月の余震によって再度壊滅した時のやるせなさ。平の自宅は断水やガスが止まったりという程度の被害しかありませんでしたが、広域都市であるいわき市は、被害の度合いや復旧に向けてのスピードも地域によって様々でした。前に進まなければならない。仕事でもプライベートでも自分が関わる人々は、被害の大小に関わらず、前向きな思いで毎日を過ごしていると感じました。震災で起きたことはあまりにも大きなことでした。青森、宮城、福島、これまで仕事で関わってきた地域の惨状、テレビから流れてくる衝撃的な映像がリアリティーをもって迫ってくる。いわき市の沿岸部も同様で、自分の日常とのギャップがあまりにも強すぎて、映画やドラマなどの作り物とわかっているエンターテインメントが心に響かなくなったり、ふわふわと位置が定まらない日常でした。
    そういった中で酒のまるとみの女将さんから、写真展示の声をかけていただきました。そしてたくさんの方々に喜んでいただきました。桜は日本人の誇り。もっと福島県の桜を体感したい。もっと良い写真が撮りたい。その後の自分にとって、大きな軸となるきっかけを与えてくれた企画でした。

    この展示がはじまった翌24日、いわき市を飛びだして日本一の桜の都「三春」へ向かいました。今こそもう一度あの「滝桜」に会いに行こう!そして福島県各地に君臨する「憧れの一本桜」を満喫しよう!桜巡りは雲ひとつない奇跡のような快晴に恵まれました。

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    2015年10月14日 日本テレビ ヒルナンデス!にて、常磐百景掲載の牛久大仏とオリオン座の写真を放送いただきました。

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    三春の滝桜 福島県田村郡三春町 日本三大桜 国指定天然記念物

    【桜随筆15】奇跡のような一日

    2011年4月24日(日) 雲ひとつない青空と大満開の滝桜からスタートした福島県一本桜巡り。この日の空気の美しさ、生命力に満ち溢れた草花の輝きは、決して忘れることはない、最上級の風景でした。

    「天候、満開、風、休日・・・それに震災後の我々の心持ちの回復というすべてがベストな状態だったんではないかと思えます。写真撮影を長らくの趣味とはしてますが、こんなふうにすべてが揃ってくれる瞬間はそうそうあることではないでしょう。まさに、奇跡のような一日でした。(涙) 震災後、なかなか一眼レフを持ち出して、撮影行なんて気持ちにはなれませんでしたけど、もう吹っ切れました。完全に平常に戻ったことを確信しました。桜満開、春爛漫、実に充実した春の一日でありました。」

    上記の言葉は、この日ご一緒した写真つながりの友人であり、自分が人生における師と仰ぐ、いわき市酒井歯科医院の酒井さんがブログ記事で綴っている言葉です。酒井さんからは一眼レフカメラの楽しさを教えていただいただけでなく、日々の暮らしや仕事のことなど様々な考え方を学びました。「大変な震災が起こったこんな時だからこそ、それまでやってきた軸はぶれてはいけない」当時この言葉にハッとさせられました。今こうして常磐の風景を追いかけていたり、仕事での自分なりの業務姿勢などは、この言葉が軸になっています。ブログ記事では平常に戻ったことを確信したとありますが、これはおそらく気持ちの部分であり、実際に仕事や暮らしにおいての本当の意味での平常はまだまだ先だったはずです。
    桜とはなんて力強いものなんでしょう。枝垂れ桜が日本一の密集率を誇る福島県郡山三春地域。風景写真において、雲ひとつない青空が必ずしも正解ではないことはわかってますが、やはりなんといっても薄紅色の桜が一番引き立つのはこういった青空ではないでしょうか。そしてその感動を一緒に共有できた友人の存在は大きかったです。

    憧れの桜、その満開風景を期待して車を走らせる。カーブを曲がって目に飛び込んできた一本桜の圧倒的な存在感。目の前に広がる華やかで美しい情景、心が震え無心でシャッターを切る。あっちの桜も、こっちの桜も、最高の桜巡りでした。撮影を終えていわき市への帰り道、計ったように雨が降ってきました。今でもこの雨が忘れられません。

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    上石の不動桜 福島県郡山市中田町 市指定天然記念物

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    伊勢桜 福島県郡山市中田町

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    雪村桜 福島県郡山市西田町 

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    天神夫婦桜 福島県郡山市西田町

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    大聖寺の紅枝垂れ桜 福島県田村市船引町

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    仲森の紅枝垂れ桜 福島県田村市船引町

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    蛇塚の枝垂れ桜 福島県田村市船引町

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  • 10/31/15--16:17: 百里基地航空祭15
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    撮影 2015年10月

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    撮影 2015年10月

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